勉強会なんてやらなくてもいい
何のために勉強会をするのか?
「勉強会なんてやらなくてもいい」へのコメントまとめ(Togetter)
私もGDG中国というコミュニティを運営する者として感じるものもありましたし、2年6ヶ月という長期間の活動になっていますから、改めて考えるいいきっかけだったように思います。
ただ、私の意見からすれば、「勉強会なんてやらなくてもいい」というのは、全くその通り。だと思います。「やりたいからやる。やりたくなければやらなければいい」という事ですね。これに関しては共感もできますし、私も、基本的にそのスタイルでやっています。気合を入れすぎても長く続きませんし、疲れますから。
しかも、報酬があるわけではない、有志の活動なわけですから、そもそも開催される事自体に感謝するべきだと思います。イベントについて文句がある人は、自分で開催すればいいのです。そうすれば、「自分が必要としているイベント」に出会うことができます。アプリケーションをリリースして儲けようとすることと同じように、同じ要望がある方は、必ずどこかにいるので、告知さえすれば参加していただけるのではないでしょうか。
(ちなみに、GDG中国は岡山でのイベントに関しては、私が会場費を全額支払っていますから、毎回赤字です。広島など他県で行う時は、大学の講義室などをお借りして開催していますから、基本的に無料で行えています。場所を提供してくださっている先生方には大変感謝をしています。場所が無ければ、勉強会のイベントは開催できませんから)
参加者も行きたくなければ(魅力がなければ)、無理に参加する必要も無いと思っています。個人的には週末の休みを潰してまで勉強する以外にもやることはあるんじゃないのか?(家族と一緒にいる時間とか、彼氏彼女とのデートでも良いですが。)という事は思ったりします。
そういう貴重な時間よりも優先して来ていただいている事に対して主催者として感謝しなければいけないと思います。
さて、本題から逸れてしまいますが、私が考えるイベントについて吐き出してみたいと思います。
イベント開催に必要なもの。それは何か?
- 主催者
- 場所
- 講師
- 参加者
上記の4つ。どれかが欠けてもイベントとして成立しません。ただし、講師は最悪、主催者が兼ねることができますし、場所も(私のように自腹ででも)主催者が用意すればなんとでもなります。
ですが、毎回主催者=講師なんてやってたら、ネタ切れは起こりますし、負荷がかなり高くなってしまいます。なので、GDG中国では講師の方を私以外の方にお願いをしています。無茶なお願いを快く引き受けていただいて、毎回本当に感謝しています。(中にはお断りされる方もいらっしゃるのですが、そういう方にはオファーを控えるようにしています。ある程度、イベントに何度か来ていただいていたり、仲が良くなった方など選別もしています。)
そして、重要なのが「同じ人に連続でオファーをしない」ということをしています。これは講師に対する負荷が高くなるのを防ぐと同時に、幅広い話題の提供(というか、私が聞きたいだけ)と、マンネリ化を防ぐというのもありますし、なにより、”講師の方の練習”の場としても利用していただきたいからです。
そして、練習の場なので、Ustreamや、Hangoutで外部に公開するという事はしません。初めての方に対して、プレッシャーをかけてしまってもいけないので。
また、自分でコミュニティを運営している方もできる限り、オファーを回避しています。それは、私と同じように自分のコミュニティで発表するなど、負荷が高くなる事が多いだろうと想定しているからです。
おかげで、いろいろな方に講師を担当して頂きました。
(2012年開催のイベントから抜粋)
塩入さん
古谷さん(2回担当していただきました!)
+Shingo Ishimuraさん
a-knowさんこと井上さん
+Yusuke Satoさん
上本さん
Google Apps API Japan Groupの皆さん
+Tam Tさん
+Takeshi Furusatoさん
無茶ぶりだったにも関わらず、appengineネタで発表していただいた今岡さん。
そして、2度も関東から来ていただいた、Developer Expertの+Shinichi Ogawaさん。
と、2012年の抜粋でも11人もの方がGDG中国のために(?)講師を担当していただいて、
大変感謝しています。
来年以降も、新たなチャレンジをお待ちしています。
私はというか、GDG中国では、決して「上手な講演をして下さい」なんて言っていませんし、
時間が超過した所で文句も言いませんし、Google技術がからんでいればやりたい放題していただいてかまわない方針にしています。いろんな文句が出るなど、責任はマネージャーの私が取れば良いだけなので。
(自分で開催したイベントなので、自分で責任を取るのは自然なことですから)
”文句”ではなく、”意見”であれば、それは貴重なものなのでフィードバックするだけですね。イベント自体良いものにしたいので。
そして、最後に参加者。
参加者の方がGDG中国のイベントに賛同して、参加していただけなかったら、主催者の私しかいないイベントになってしまいます。1人でも来ていただいたら、それで成功ですよね。参加者0人なら「仕方がない」ぐらいの気分でやらないと主催するのはキツイと思います。
なので、参加していただいている方にも、最大限の気を使っている(のか?)ように思います。
したがって、私にとって、講師を担当している方も、参加者も感謝されるべきものなので、
「主催者がえらい」とか「スタッフがえらい」という事は考えてもいませんし、全てが平等に感謝されるべきだと思います。
先日行われた、忘年会議2012に参加させていただきましたが、その中の催しの中に
「イベント主催者を表彰する」という主旨のものがありました。
私もリストに入っていたのですが、私は上記の理由から辞退させていただきました。
(昨年は受賞したのですが、その時はGo本の執筆も含まれていたので。)
そして、「目的」という点での話をすると、GDG中国の運営を始めた理由は、「私がGoogle技術+Webの技術を勉強したかった」から。なんですね。イベントにすれば、私が知らないことを他の人が話してくれるかもしれないし、新たなGoogle技術好きの技術者と知り合えて、情報交換ができるかもしれない。私がすべて調べて発表するだけでも、新たな知見は増えるでしょうが、範囲として私が知っている範囲のものが多くなってしまうと思います。
そして、「都会にはたくさん素晴らしい技術者がいる」ということに対して、疑問を持っていて、「ローカル(身近)な所にも必ずいるだろう」ということを考えています。また、「新たな技術者を素晴らしい技術者に成長させる」という事も考えるようになりました。「ないなら作る」というソフトウェアならではの考え方ですね。
毎回遠くから来ていただく、という事は基本的に無理ですし、その前提で運営はできないと思います。(最近はGoogleさんのありがたいサポートがあったりもするのですが…)
「世界」だの「日本」だのと、でかいスケールの話をしていても、自分の身近に誰もいない(とまでは言いませんが)という雰囲気もあれだし。。
「身近にいる技術者」がGDG中国に来てくれて、参加者が増えるなら、Google I/Oなどにも行ってみたいですが、サンフランシスコに行っても、あまり増えないだろうと思います。(一番のポイントは「資金」ですけどね!)私は、グッズが欲しいわけでもないですし、最新情報も、少しのタイムラグで公開されるわけで、外国の方とコミュニケーションを取る事以外での利点が見つけられていません。
また、グッズのプレゼントについて。GDGはGoogleのありがたいサポートのおかげでグッズをいただけるのですが、GDG中国では参加者全員に配るという事は、ほとんどしていません。
それのために新たにグッズを要請することもほとんどしていません。
勉強会はプレゼント大会ではないからです。
ただ、講師をしていただいた方には可能な限りお渡しするようにしています。
(報酬のつもりはないのですが…)
最後に、主催者や講師をすることは、私にとっては「大きなチャンス」だと思っています。注目され、信頼される=仕事につながるのかもしれませんし、私自身もイベントを主催しているので(?)、ぎりぎり生き残っているわけですね。大したやつじゃないのに。
おかげで、GDG中国にいたメンバーも東京に
抜けてしまって、戦力ダウンになりますが、彼らにとって良いことなので、活躍を期待しています。
いろいろな人が集まるので、多種多様な考えや、目的が交錯するわけですから、意見がぶつかることもあるかもしれませんが、ゆるくやりましょう。
そして、まだ見ぬ新たな技術者が寄ってくることを期待しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿