Golang Cafe #51を開催しました。今回は結城浩さんの書籍「増補改訂版 Java言語で学ぶデザインパターン入門 マルチスレッド編」のThread-Per-MessageパターンをGoで書くとどうなるか?というお題に挑戦しました。
Thread-Per-Messageパターンがどういうものかというと、「これやっといてね」とメインスレッドが要求を出します。この要求ごとにスレッドが生成され、ワーカースレッドがそれぞれを処理して終了するというものです。
今回はワーカスレッドの代わりに、Goroutineを生成して、終了をChannelで待つという、以前と余り変わらないコードになりました。(Javaの場合は、ワーカースレッドが動いているとプロセスが終了しないが、Goの場合はmain()が終了するとプロセスが終了してしまうので、終了待ちをする必要がある)
作成したのは以下のコードです。結局、Javaを力づくで翻訳した以前のコードとあまりかわらない結果になってしまいました。
問題点は、「Goroutineの終了」をどうやって待つか。と言うところが、今回のポイントになりました。実際のところは、Channelを戻り値で受け取り、for文で全てを受信待ちする(今回のパターン)か、selectを使った待ち方をすることになると思いますが、今回のように全てが終わったらその時点で終了。なら、for文で良いのかな?と考えてたりします。
ちゃんとした(正規のサービスで使う)プログラムの場合は、タイムアウトとか、close()させることもあると思いますからselect文を使うパターンの方が多いのかもしれません。
その他に、私も初めて気がついたのですが、syncパッケージにtype Poolというのが存在していました。そこで少し試しにコードを書いてみました。
sync.Poolは、複数のGoroutineからアクセスされても安全に取得できるように作られていて、GCの影響が少なくなるようになっているようです。
(確かにソースコードを見ると、unsafeが使われているようなので、GCの影響が少なくなるのかも?)
実際にGet()してみたところ、なんとなくですが、順番の保証はされていないような感じがします。(runtime.GOMAXPROCS()を呼びださなくても、順番が正しく動いていない気もする…)
ですが、順番が気にならないのであれば、sync.Poolを使うほうが排他制御を考えなくても良い分使いやすいかもしれません。(グローバル変数を同期して…。的なコードを書かなくても良くなる。ただし、それが悪いとは言っていませんのでご注意を。)
次回、(今日)はisuconの過去問題に挑戦してみます。私はAmazonのクラウド環境を使ったことがないので、そこからかな…。
2014年10月26日日曜日
2014年10月22日水曜日
「Javaプログラマーなら習得しておきたい Java SE 8 実践プログラミング」を読みました。
Blogを書くのが遅くなってしまいましたが、「Javaプログラマーなら習得しておきたい Java SE 8 実践プログラミング」(http://www.amazon.co.jp/dp/4844336673)を読みました。
目次は以下の構成です。
目次は以下の構成です。
- 第1章 ラムダ式とは
- 第2章 ストリームAPIの使い方
- 第3章 ラムダ式を使ったプログラミング
- 第4章 JavaFXによるGUIプログラミング
- 第5章 日付と時刻の新たなAPI
- 第6章 並行処理の機能強化
- 第7章 Nashorn JavaScriptエンジンの活用
- 第8章 その他のJava 8機能を理解する
- 第9章 Java 7の機能を復習する
私はJava 5が出たあたりで、Javaをほとんど書かなくなってから、AndroidのプログラミングでJava 6のコードを書いているという状態でした。従って、Java 7の内容とか、Java 8の事は殆どわかりません。(以前、Java 8のハンズオンイベントに参加したので、Stream APIとラムダ式は教えて頂いたことがある。)
実は、今回縁あってImpress Japanさんから献本を頂きまして、本書を読むことができました。ありがとうございました。書籍を読む時間が取りづらいのと、貸してほしいとお願いされたこともあって、私は5章まで読んで、以降は流し読みになっていますが、私の印象を書いておきたいと思います。
読む前の印象としては、柴田さんの翻訳本の文章は「日本人には読みづらい」という印象がありました。Goフレーズブックとかが、わりと頭が痛くなる文章だった気がします。
ですが、本書に関しては、わかりやすい文章になっていると思います。
しかし、コード例や、説明がJava 6、Java 7の書き方をしっかり理解していないと、内容を理解するのが難しいと感じました。従って、Java 7の内容がわかっていないのであれば、一度9章を読んでからの方が良いのかもしれません。
(初心者の方は、恐らく途中で挫折してしまうと思いますので、最初の書籍に選択するのはおすすめしません)
ラムダ式の所は、型の記述を省略できるようになっているのですが、引数の型が見てわかるようであれば良いのですが、書籍の例のラムダ式のコードを見てもすぐに型が分からないこともあったので、ある程度、Javaのクラスの事が分かっている方がいいかもしれません。(もしくは、ドキュメントを見ながら読み進める必要があるかもしれません)
本書には(私はまだ取り組んでいませんが)練習問題が用意されていて、練習問題に取り組むことで、理解を深めることができるようになっています。ですから、よくわからなかった所は、練習問題でもう一度、内容を整理して理解するということが可能になっています。
書籍は260ページ程度で、比較的薄い本ですから読み終わるまでに時間はかからないと思います。
今のところ、Java 8の内容全体を見渡せる書籍は本書のみだと思いますので、全体を見渡したい方はお手に取って見てください。
2014年10月13日月曜日
Golang Cafe #50を開催しました。
Golang Cafe #50を開催しました。今回は、開催地を東京のGoogleオフィスに設定して開催をしました。
今回はGolang Cafe #50での内容ではなく、準備段階などの話に重点をおこうと思います。
Golang Cafe #50を開催するにあたって、Golang Cafe #30の開催時から、+Yoshifumi YAMAGUCHIさんと連絡を取って、「Golang Cafeの開催が50回になったら、オフィスを貸して欲しい+α」とお願いをしました。
すると、簡単にOKが出たので、+Ryuji Iwataさんと、+Takanobu Haginoさんと私の3人でGoogleのオフィスでGolang Cafeをしようという計画が開始されました。
この段階で、他にもGolang Cafeに参加して頂いた方はいらっしゃいましたが、この時点で30回も続くと思っていなかったので、少なくとも、25回以上は参加しているであろう、2人に絞りました。(この時点で他に10回を超える方はいなかった)
ということで、そこから開催を重ねていったわけですが、このGolang Cafe #50のテーマとして、「私のネタに付き合って頂いた方へのお返し」というのを(勝手に、誰にも言わず)掲げて、可能な限り要望に答えられるように進めていったつもりです。2人には今後のGDG中国のGoのコンテンツを支えていただけるようなので(笑)非常に感謝しております。
次に、東京での開催ということで、正直最初の計画段階ではネタで募集して3人で適当にオフィスでやろうか。と話をしていたと思うのですが、だんだんと希望は膨らんでしまって、「東京のGopherと交流を図ろう」ということになりました。
しかし、「規模が大きいものはGoConがある」ので、規模は大きくしない。というもので。
ただ、普段通り募集をかけると、恐らく一瞬で満員御礼+多数のキャンセルによる悲劇が待っているだろうというのが、簡単に想像できたので、Golang Cafe #50に関しては、「非公開+技術者のつながり」で募集をかけようということになりました。
また、西日本のGopherは、今回は私がお誘いするつもりがありませんでした。(理由は交通費の問題と、西日本在住であればすぐに会えるので東京に来ていただく必要がなかった。敢えてお呼びしませんでしたが、悪意はありません。)が、+Yasutaka Kawamotoさんだけは、特別に、+Ryuji Iwataさんの強い要望があったので、(Iwataさんは、なぜか自分から呼ばなかった)私からお誘いしました。
昔、少しだけやっていた、Golang Office HourというHangoutのイベントのことなど、覚えて頂いたようで、ちょっとうれしかったです。+Takuya UedaさんもGolang Office Hourのことを覚えていて、「戦友」だと思いました。
東京のGo言語を使っている方と直接連絡が取れる方というのが非常に少なかったので、こればかりは、+Yoshifumi YAMAGUCHIさんに頼ろうということで、告知等をお願いしました。
そこで、よく考えると、東京にはGDG中国のスタッフ+Shingo Ishimuraさんがいるということに気がついたので、彼を巻き込み、総勢18名の参加者になりました。
後は、直前に風邪をひいたりして、活動がしっかりできませんでしたが、なんとか本番にこぎつけた。という流れです。
本当に、東京でのサポートをして頂いた +Yoshifumi YAMAGUCHIさん、+Shingo Ishimuraさんには助けられました。ありがとうございました。
そして、無茶ぶりにもかかわらず参加していただいた、参加者のみなさんもありがとうございました。いい勉強になりました。楽しかった!
本番のことにも少し触れると、「Golang Cafeの主催者はTakashi Yokoyamaさんです!」と言いながら、自分が主催者であるかのように、突撃してGolang Cafe #50の時に、「Golang Cafeとは」という説明をし始めたり、Rob Pike氏に人の名前を入れてメールを送り、「何かメッセージをくれ」と言って、メッセージを頂いたりと暴れまくってくれた+Ryuji Iwataさんは非常に楽しそうでした。(普段は、私がGoDEとして持ち上げているのでプラスマイナスゼロですかね)セッションを2つもやった挙句に、本番のルール説明は私に投げるという、新しい勉強会のスタイルを教えてくれました(笑)
最終的に2人には満足して頂いたかどうかはわかりませんが、非常に楽しい1日でした。
100%の要望に答えることは不可能だと「再」認識したので、お2人の反応に期待することにします。
Golang Cafeという「毎週みっちり」というのを1年間続けてみた結果ですが、3人はGolangのことは大体わかるようになったのかな?と感じています。ですが、40回台には、テーマ設定が難しい時もありました。(大体見ても、新発見することが少なくなってしまう)それは、成長したからなのでしょうが、連続の開催回数で理想的なのは30回ぐらいまでなのかな?と個人的に思っています。
それから、最初は「個人的にコードを書く時間」という設定で開催をした(zusaarの募集はネタ)のですが、結局それが許される環境には、現時点ではなかったようで、こんなに大きなものになってしまったというのは驚きがあったのと、誤算だったのとでいろいろ発見がありました。それで、Go言語というものが広まるようになるのなら、「まあいいや」ということかなとも思います。
「Golang Cafeの今後」についても少しずつ考えていますので、また次回の#51で話をしようかと思っています。
次回のGolang Cafe #51ですが、台風19号の影響により危険だと判断しましたので、来週(10/19)に順延することにしました。zusaarは満員御礼なのですが、キャンセルをしっかり行っておいて下さい。
今回はGolang Cafe #50での内容ではなく、準備段階などの話に重点をおこうと思います。
Golang Cafe #50を開催するにあたって、Golang Cafe #30の開催時から、+Yoshifumi YAMAGUCHIさんと連絡を取って、「Golang Cafeの開催が50回になったら、オフィスを貸して欲しい+α」とお願いをしました。
すると、簡単にOKが出たので、+Ryuji Iwataさんと、+Takanobu Haginoさんと私の3人でGoogleのオフィスでGolang Cafeをしようという計画が開始されました。
この段階で、他にもGolang Cafeに参加して頂いた方はいらっしゃいましたが、この時点で30回も続くと思っていなかったので、少なくとも、25回以上は参加しているであろう、2人に絞りました。(この時点で他に10回を超える方はいなかった)
ということで、そこから開催を重ねていったわけですが、このGolang Cafe #50のテーマとして、「私のネタに付き合って頂いた方へのお返し」というのを(勝手に、誰にも言わず)掲げて、可能な限り要望に答えられるように進めていったつもりです。2人には今後のGDG中国のGoのコンテンツを支えていただけるようなので(笑)非常に感謝しております。
次に、東京での開催ということで、正直最初の計画段階ではネタで募集して3人で適当にオフィスでやろうか。と話をしていたと思うのですが、だんだんと希望は膨らんでしまって、「東京のGopherと交流を図ろう」ということになりました。
しかし、「規模が大きいものはGoConがある」ので、規模は大きくしない。というもので。
ただ、普段通り募集をかけると、恐らく一瞬で満員御礼+多数のキャンセルによる悲劇が待っているだろうというのが、簡単に想像できたので、Golang Cafe #50に関しては、「非公開+技術者のつながり」で募集をかけようということになりました。
また、西日本のGopherは、今回は私がお誘いするつもりがありませんでした。(理由は交通費の問題と、西日本在住であればすぐに会えるので東京に来ていただく必要がなかった。敢えてお呼びしませんでしたが、悪意はありません。)が、+Yasutaka Kawamotoさんだけは、特別に、+Ryuji Iwataさんの強い要望があったので、(Iwataさんは、なぜか自分から呼ばなかった)私からお誘いしました。
昔、少しだけやっていた、Golang Office HourというHangoutのイベントのことなど、覚えて頂いたようで、ちょっとうれしかったです。+Takuya UedaさんもGolang Office Hourのことを覚えていて、「戦友」だと思いました。
東京のGo言語を使っている方と直接連絡が取れる方というのが非常に少なかったので、こればかりは、+Yoshifumi YAMAGUCHIさんに頼ろうということで、告知等をお願いしました。
そこで、よく考えると、東京にはGDG中国のスタッフ+Shingo Ishimuraさんがいるということに気がついたので、彼を巻き込み、総勢18名の参加者になりました。
後は、直前に風邪をひいたりして、活動がしっかりできませんでしたが、なんとか本番にこぎつけた。という流れです。
本当に、東京でのサポートをして頂いた +Yoshifumi YAMAGUCHIさん、+Shingo Ishimuraさんには助けられました。ありがとうございました。
そして、無茶ぶりにもかかわらず参加していただいた、参加者のみなさんもありがとうございました。いい勉強になりました。楽しかった!
本番のことにも少し触れると、「Golang Cafeの主催者はTakashi Yokoyamaさんです!」と言いながら、自分が主催者であるかのように、突撃してGolang Cafe #50の時に、「Golang Cafeとは」という説明をし始めたり、Rob Pike氏に人の名前を入れてメールを送り、「何かメッセージをくれ」と言って、メッセージを頂いたりと暴れまくってくれた+Ryuji Iwataさんは非常に楽しそうでした。(普段は、私がGoDEとして持ち上げているのでプラスマイナスゼロですかね)セッションを2つもやった挙句に、本番のルール説明は私に投げるという、新しい勉強会のスタイルを教えてくれました(笑)
最終的に2人には満足して頂いたかどうかはわかりませんが、非常に楽しい1日でした。
100%の要望に答えることは不可能だと「再」認識したので、お2人の反応に期待することにします。
Golang Cafeという「毎週みっちり」というのを1年間続けてみた結果ですが、3人はGolangのことは大体わかるようになったのかな?と感じています。ですが、40回台には、テーマ設定が難しい時もありました。(大体見ても、新発見することが少なくなってしまう)それは、成長したからなのでしょうが、連続の開催回数で理想的なのは30回ぐらいまでなのかな?と個人的に思っています。
それから、最初は「個人的にコードを書く時間」という設定で開催をした(zusaarの募集はネタ)のですが、結局それが許される環境には、現時点ではなかったようで、こんなに大きなものになってしまったというのは驚きがあったのと、誤算だったのとでいろいろ発見がありました。それで、Go言語というものが広まるようになるのなら、「まあいいや」ということかなとも思います。
「Golang Cafeの今後」についても少しずつ考えていますので、また次回の#51で話をしようかと思っています。
次回のGolang Cafe #51ですが、台風19号の影響により危険だと判断しましたので、来週(10/19)に順延することにしました。zusaarは満員御礼なのですが、キャンセルをしっかり行っておいて下さい。
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